イザヤ13
2025-10-21

イザヤは旧約聖書の預言者の一人です。新約聖書につながる預言もしています。
「アモツの子イザヤに示されたバビロンについての託宣。」(1節)
当時の大帝国バビロンについての神からの預言です。
「あなたがたは木のない山に旗を立て、声をあげて彼らを招き、手を振って彼らを貴族の門に、はいらせよ。わたしはわが怒りのさばきを行うために/聖別した者どもに命じ、わが勇士、わが勝ち誇る者どもを招いた。」(2,3節)
ヤハウェ神は、バビロンに怒りの裁きを下すために、勇士を招くようです。
「聞け、多くの民のような騒ぎ声が山々に聞える。聞け、もろもろの国々、寄りつどえる/もろもろの国民のざわめく声が聞える。これは万軍の主が/戦いのために軍勢を集められるのだ。」(4節)
それは、多くの国々から軍勢を集めるようです。
「あなたがたは泣き叫べ。主の日が近づき、滅びが全能者から来るからだ。」(6節)
バビロンの住民は泣き叫ぶことでしょう。ヤハウェ神から滅ぼされるのです。
「天の星とその星座とはその光を放たず、太陽は出ても暗く、月はその光を輝かさない。」(10節)星が暗くなり、太陽も月も暗くなります。これは王や王女や高官たちの力が失せることかもしれません。
「わたしはその悪のために世を罰し、その不義のために悪い者を罰し、高ぶる者の誇をとどめ、あらぶる者の高慢を低くする。」(11節)
バビロンは悪行や不義を行ったので、神から罰を受けるようです。
「すべて見いだされる者は刺され、すべて捕えられる者はつるぎによって倒され、彼らのみどりごはその目の前で投げ砕かれ、その家はかすめ奪われ、その妻は汚される。」(15,16節)バビロンの住民は見つかれば殺され、乳児や女性も容赦しないようです。
「見よ、わたしは、しろがねをも顧みず、こがねをも喜ばないメデアびとを起して、彼らにむかわせる。」(17節)
バビロンを滅ぼすのはメディア人です。
「国々の誉であり、カルデヤびとの誇である麗しいバビロンは、神に滅ぼされたソドム、ゴモラのようになる。」(19節)
バビロンはソドムとゴモラのように跡形もなくなるようです。
「ここにはながく住む者が絶え、世々にいたるまで住みつく者がなく、アラビヤびともそこに天幕を張らず、羊飼もそこに群れを伏させることがない。」(20節)
実際にバビロンはメディア・ペルシャの連合軍に滅ぼされました。そしてそこは人が住まず、遺跡があるだけです。イザヤがこの言葉を伝えたのは、まだバビロンが優勢を誇っていた時でした。ヤハウェ神はバビロンを用いてエルサレムを滅ぼしますが、バビロンもメディア・ペルシャを用いて滅ぼすのです。悪は滅ぼすという神の御意思です。