イザヤ14
2025-10-22

イザヤは旧約聖書の預言者の一人です。新約聖書につながる預言もしています。
「主はヤコブをあわれみ、イスラエルを再び選んで、これをおのれの地に置かれる。異邦人はこれに加わって、ヤコブの家に結びつらなり、もろもろの民は彼らを連れてその所に導いて来る。そしてイスラエルの家は、主の地で彼らを男女の奴隷とし、さきに自分たちを捕虜にした者を捕虜にし、自分たちをしえたげた者を治める。」(1,2節)
ヤハウェ神は、イスラエルの民を神が選ばれた地に戻されます。バビロンに捕虜となっていたイスラエルの民は、反対に彼らを治めるようです。
「あなたはこのあざけりの歌をとなえ、バビロンの王をののしって言う、『あの、しえたげる者は全く絶えてしまった。あの、おごる者は全く絶えてしまった。主は悪い者のつえと、つかさびとの笏を折られた。」(4,5節)
バビロンの王は断絶します。王権は途絶え、長官たちもいなくなるのでしょう。
「あなたはさきに心のうちに言った、『わたしは天にのぼり、わたしの王座を高く神の星の上におき、北の果なる集会の山に座し、雲のいただきにのぼり、いと高き者のようになろう』。」(13,14節)
バビロンの王は天に上り至高者の神のようになろうとしたようです。
「しかしあなたは陰府に落され、穴の奥底に入れられる。」(15節)
バビロンは地に葬られるのです。
「しかしあなたは忌みきらわれる月足らぬ子のように/墓のそとに捨てられ、つるぎで刺し殺された者でおおわれ、踏みつけられる死体のように穴の石に下る。」(19節)
通常の王であれば立派な墓に葬られるのでしょうが、バビロンは墓ではなく穴に下ります。
「万軍の主は言われる、『わたしは立って彼らを攻め、バビロンからその名と、残れる者、その子と孫とを断ち滅ぼす、と主は言う。」(22節)
ヤハウェ神は万軍をお持ちです。バビロンは完全に滅ぼされるのです。
「万軍の主は誓って言われる、『わたしが思ったように必ず成り、わたしが定めたように必ず立つ。」(24節)
ヤハウェ神の御名前自体は「成らせる」という意味があり、神の決定したことは必ず成就します。
「わたしはアッスリヤびとをわが地で打ち破り、わが山々で彼を踏みにじる。こうして彼が置いたくびきは/イスラエルびとから離れ、彼が負わせた重荷は/イスラエルびとの肩から離れる』。」(25節)
アッシリアに対しても打ち破り、イスラエルの民を開放します。
「アハズ王の死んだ年にこの託宣があった、」(28節)イザヤは今から2700年ほど前に、神から言葉を受け取ったのです。まだ、アッシリアは滅びず、バビロンも滅びる前に預言したのです。