イザヤ15
2025-10-28

イザヤは旧約聖書の預言者の一人です。新約聖書につながる預言もしています。
「モアブについての託宣。アルは一夜のうちに荒されて、モアブは滅びうせ、キルは一夜のうちに荒されて、モアブは滅びうせた。」(1節)
モアブ地方のアルとキルという町は荒らされて滅びるのです。
「彼らはそのちまたで荒布をまとい、その屋根または広場で、みな泣き叫び、涙に浸る。」(3節)
その町の住民は悲しみの表現の荒布をまとい、泣き叫ぶのです。
「ニムリムの水はかわき、草は枯れ、苗は消えて、青い物はない。」(6節)
ニムリム地方に川が流れていたのかもしれません。その川の水の流れもなくなれば、草も枯れ、苗木もなくなり、緑地がなくなるのでしょう。
「それゆえ、彼らはその得た富と、そのたくわえた物とを携えて、柳の川をわたる。」(7節)
モアブの人々は、持っている財産を携えて柳の川を渡ったようです。町が滅ぼされたのでどこかに逃げ落ちる必要があったのです。
「その叫びの声はモアブの境をめぐり、その嘆きの声はエグライムにいたり、またその嘆きの声はベエル・エリムにいたる。」(8節)
モアブの人々の嘆きの叫び声はモアブ地域を超えて、エグライムやベエル・エリムという町にまで聞こえるようだったのでしょう。これは叫び声が大きいことの修辞的表現だと思います。エグライムやベエル・エリムがどの町か特定できていませんが、当時では皆が知っている町の名前だったと思います。
「デボンの水は血で満ちる。わたしはデボンの上にさらに災を加え、モアブののがれた者と/この地の残った者とに、ししを送る。」(9節)
デボン地方の川は血で満ちるようです。モアブからの逃亡する者も、モアブに残った者にもライオンが襲いかかるようにします。実際のライオンが人々を殺したようです。列王第二17:25,26節に「住み始めた頃、彼らはヤハウェを畏れなかった。それでヤハウェはライオンを送り込み、ライオンは人々を殺した。 アッシリアの王にこう報告があった。『王が国々から連れてきてサマリアの町々に住ませた人々はその土地の神の宗教を知らないので、その神がライオンを送り込み続け、人々が殺されています。その土地の神の宗教を誰も知らないからです』。」とあるのです。
アッシリアの王にまで報告が届いたように、ヤハウェ神は神を畏れない者に対して厳しい処置をしました。
神を知らないと言う人々がいますが、知ろうとしていないだけではないでしょうか?神の御業は目の前にあります。天と地が創造されずに、美しい自然が自動的にできるはずがありません。科学者はビッグバンがあったと言いますが、なぜビッグバンが起きたのか証明することができないのです。