イザヤ21
2025-11-20

イザヤは旧約聖書の預言者の一人です。新約聖書につながる預言もしています。
「海の荒野についての託宣。つむじ風がネゲブを吹き過ぎるように、荒野から、恐るべき地から、来るものがある。」(1節)
海の荒野はバビロニア地方のことのようです。
「わたしは一つのきびしい幻を示された。かすめ奪う者はかすめ奪い、滅ぼす者は滅ぼす。エラムよ、のぼれ、メデアよ、囲め。わたしはすべての嘆きをやめさせる。」(2節)
イザヤは神からの幻を示され、メディア人によってバビロンでの嘆きが止むようです。
「彼らは食卓を設け、じゅうたんを敷いて食い飲みする。もろもろの君よ、立って、盾に油をぬれ。」(5節)
バビロンの人々は宴をしているのでしょう。盾は新し王の即位のことかもしれません。
「その時、見張びとは呼ばわって言った、『主よ、わたしがひねもすやぐらに立ち、夜もすがらわが見張所に立っていると、見よ、馬に乗って二列に並んだ者がここに来ます』。彼は答えて言った、『倒れた、バビロンは倒れた、その神々の像はことごとく打ち砕かれて/地に伏した』。」(8,9節)
馬に乗って二列に並んだ者はメディア人とペルシャ人のことかもしれません。バビロンが倒される200年程前に預言していました。
「アラビヤについての託宣。デダンびとの隊商よ、あなたがたはアラビヤの林にやどる。」(13節)
アラビアについても預言をします。
「テマの地に住む民よ、水を携えて、かわいた者を迎え、パンをもって、逃げのがれた者を迎えよ。」(14節)
バビロンが倒されて、多くの人々がアラビア地方に逃れてくるのでしょう。彼らは飲食もままならない状態になっていたでしょう。ですからアラビアの隊商の者は、水やパンを与えることになるのでしょう。
「主はわたしにこう言われた、『雇人の年期のように一年以内にケダルのすべての栄華はつきはてる。ケダルの子らの勇士で、射手の残る者は少ないケダルの子らの勇士で、射手の残る者は少ない』。これはイスラエルの神、主が語られたのである。」(16,17節)
ヤハウェ神はイザヤに伝えます。ケダルはアラビア地方のことのようです。1年以内にすべての栄華は尽き果てるのです。射手も残る者は少なくなります。
古代バビロンは非常に栄えた都市でした。しかし、その都市も実際に、メディア・ペルシャの連合軍に倒されてしまいました。現代でも栄華を極めている国がありますが、歴史を調べれば永続している国はありません。なぜか、日本は2000年以上天皇家が王朝を維持しています。でも、永続する国が一つもないのが歴史の事実です。
「奢れるものは久しからず」です。