アセスメント10
2025-04-21

うさぎ型の人のために画像を用意しました。前回は個性の四つの型についてでした。
今回は水野南北についてです。この人は江戸時代後期の観相家。当時、日本一の観相家です。観相術(人相・手相・気色で運命を知り食養術(疾病を治療し羅患臓器を庇護))で開運へと導くことを「南北相法修身録」に記しました。この人のエピソードが面白いのですが、何と若いころはとても凶相だったそうです。そしてお坊さんからあまりにも凶相で剣難の相なので、近いうちに争いに巻き込まれて死ぬだろうと言われたそうです。そうならないためにどうしたらよいか尋ねると、お坊さんは1年間麦と大豆だけを食べれば凶相も消えるだろうと言われたのです。それで、水野南北はそのとおりにしたところ、本当に凶相が消えていたのです。それから南北は食事でその人の運命も変わるのかと思い、風呂屋の仕事で人々の体つきと仕事の関連性を知り、墓場の仕事で顔つき体つきと寿命との関連性を知るようになるのです。
こうして、南北は寿命と食事との関係性をはっきりとさせました。その結論が「生まれつき病気がちな者でも食事を整えれば病気を治し運命を変えることができる」というものです。
日本人はとかく病気になると薬で治すという考え方の人が多いようです。他国と比べこんなに薬を服用している国はないでしょう。薬で治るならそれでも良いのですが、満性疾患ということで同じ薬を何年も継続していることが多いのです。本来病気が治れば薬は必要ないはずですが、そんなおかしな行為がずっと続いています。
「食事で治せないものは医者でも治せない」と医学の父であるヒポクラテスも言っています。現代でも食事と健康の関係性がはっきりしてきました。
糖尿病の人は甘いもを食べ続けてきたようです。高血圧の人はしょっぱいものを食べてきたかもしれません。神経症の人は日本人がこれまで食べてきたものと違うものを食べ続けたからかもしれません。最近は乳がんと乳製品の関係性もあるようです。
このように、対象者の方がどのような食生活を続けてきたのか調べておくことは大切なアセスメント項目になります。癌とかの病気は10~15年前にどんな食事をしていたかで知ることができるかもしれません。現在、癌を発症している人は医師が治療計画を立てているでしょうから、それに沿う形を取ることになります。食事制限がある場合もあるかもしれません。癌については感染するものではありません。癌は自分で作り出したものです。体が受け付けない食物を取りすぎていた結果かもしれません。そうであれば、食事内容を顧みて癌が増殖するような甘いものを減らすとか、加工食品を減らすとか、4毒を取らないとか色々試してみてはどうでしょうか?
病気を治すのは本人自身です。医者や医療関係者やケアマネジャーは本人の決定を支援することしかできません。ヒポクラテスは言いました。「人の身体には100人の医者が住んでいる」人間の治癒力はその人が持っているのです。