アセスメント14
2025-04-29

しっかりと睡眠をとることが、健康に大きな影響を及ぼしていることを理解できたと思います。それでケアマネジャーは対象者がどの程度睡眠がとれているか、確認する必要があります。
睡眠をつかさどるのはメラトニンというホルモンが関係しています。メラトニンの量が少ないと寝付けなくなります。メラトニンが十分な量が確保されていればしっかり眠れるのです。メラトニンは朝の太陽光を浴びて15時間後ほどで生成されます。それで、朝太陽光を浴びることが大切なのです。高齢者は朝なかなか起きれないことがあります。睡眠のサイクルが乱れているからです。人間は昼行性の生き物です。昼間活動して夜眠るようにすべての器官がそのように働いているのです。睡眠サイクルが乱れているようであれば、それを改善することを考えてみましょう。
「早起きは三文の徳」という言葉がありますが、早起きは健康の面からも益になります。
睡眠には、日中を活動的に過ごすことも関係しています。だらだらテレビを観ているだけで活動量がほとんどなければ眠気も起きてきません。日中どのように過ごしているかも重要です。外出とか家事とか交友とか趣味の活動とか、なんでも自分が好きな活動に打ち込んでいれば、疲れもあって自然と眠れるようになります。
食事の時間も重要です。1日3食しっかりと食べているでしょうか?食事の後に眠くなることがありますが、これは脳の活動量が減って、食事の消化に専念するように血流が消化器に集中するためです。脳の活動を増やしたいなら、過食しては良くないようです。脳の活動を増やすために、食事を摂らずに活動に熱中する人もいます。夜は身体を休める時間帯です。夕食は少し少なめにするほうが良いかもしれません。睡眠が始まる2時間前には夕食を済ませることも必要です。夜の10時には床について寝るようにすれば、夜間に成長ホルモンが分泌されて、骨や筋肉を作ってくれるのです。この成長ホルモンは加齢とともに減少してしまいますが、健康な身体を維持するためには必要なホルモンです。
寝室の環境も大切です。寝室は本来寝るための部屋です。それ以外のものが雑然としていると寝ることが難しくなります。寝室ですから、寝具以外のものが部屋にあるのはよろしくないようです。そちらに気が散って眠ることが難しくなります。昔の日本間はとても理に適っていました。押入れがあって、不要なものは押入れに入れてしまえば、すっきりと寝具だけの部屋になります。洋室であっても、クローゼットにしまえるようにすれば、部屋はすっきりして眠れる環境が保てます。
テレビやスマホとか電子機器も近くには置かないようにしましょう。ブルーレイを浴びると寝つきが悪くなります。寝酒も関心しません。酔って眠れますが中途覚醒してしまい、夜間の排尿にもつながります。寝室は寒色系の色でまとめるのも一つの方法です。暖色系のものが多ければシーツ等で隠すこともできます。散らかっていないことが重要です。
このように、睡眠の前に行えることは沢山あるのです。