アセスメント23

2025-05-26

姿勢はとても大切です。姿勢が崩れると体調が悪化します。正しい姿勢を理解しましょう。
人それぞれで体格は違います。身長の高い人、低い人、太っている人、痩せている人、筋肉がしっかりある人、筋肉が少ない人、色々な体格の人がいます。かつては体格でその人の性格をある程度予測していました。これは余り有効ではありません。
漢方では、八綱弁証という方法で対象者の実像に迫ります。
八綱弁証とは、表裏ということで、表に現れる頭痛や発熱の症状で、裏には内臓への不快感です。次に寒熱ということで体が冷えているか、火照っているかです。次が虚実です。虚は抵抗力が不足している状態ですが実際に症状が現れていない状態です。実は抵抗力があるので実際に症状が出ることがあります。そして、陰陽です。陰は冷えて湿っている状態です。陽は暖かく乾燥している状態です。
このように八つの状態がありますが、これらが組み合わされていることになります。表虚証や裏実証があるのです。表虚証は症状が出ていて抵抗力は弱い状態です。裏実証は内臓等に原因がありそれが実際に何らかの抵抗力を示している状態です。
簡単にすると、実証と虚証があって、上下にあると考えてください。そうすると力があるのが実証で力がないのが虚証です。そして左右に寒証と熱証があると考えて下さい。そうすると実証で寒証とか、虚証で熱証とかの4つに分かれます。そしてその4つに表裏があると考えてください。表である皮膚とかに症状がでたり、裏である内臓に出たりするのです。こうすると四つの裏表で八つになるのです。
これが八綱弁証です。つまり八つの型があるということで、漢方医や漢方の薬師はこれで漢方薬を処方します。同じ症状でも型が違うと違う漢方薬が処方されます。反対に同じ漢方薬でも違う症状に効くのです。
漢方は何千年の歴史に裏打ちされています。その理論もしっかりできています。ですから漢方薬が医師から処方され、医療保険の対象にもなっているのです。医師から漢方薬を処方された方がいるかもしれません。それは医師がその薬の有効性を認識しているからです。
漢方薬が面白いのは、一つの薬で効果が多方面に及ぶことです。例えば、葛根湯という有名な漢方薬がありますが、喉の痛みに効くと同時に頭痛や肩こりに効いたりするのです。
薬剤師はこのような情報に精通しているでしょう。西洋薬は基本的に一つの症状に一つの薬です。ですから症状が多いと多くの薬剤を処方されます。そうすると副作用も多くなります。6剤以上の薬を服用していると転倒の危険性が有意に増すという研究もあります。
漢方薬は副作用がないと思っていませんか?実は漢方薬にも副作用はあります。しかも漢方薬は飲み続けて体質改善を目指しているので、しばらく飲み続ける必要があります。それで、対象者の中には漢方薬やサプリメントは安全だと考えていたら、それこそ危険です。
医師にどんな漢方薬やサプリメントを飲んでいるか知らせる必要があります。
漢方薬にも西洋薬にも長所と短所があるのです。