アセスメント24
2025-05-28

西洋薬と漢方薬の違いをある程度理解できたでしょうか?
医師によっても薬の処方は違ってきます。西洋薬は特に副作用が出ることが多いので注意を要します。例えば降圧剤についても、副作用は薬の種類によっても違いますし、対象者の体質によっても現れ方が違います。ですから降圧剤でもその種類を確かめる必要があります。
特に利尿作用のある薬では脱水症になる可能性があります。また、めまい、ふらつき、起立性低血圧を起こすことがあり、転倒の危険が増します。から咳やむくみや倦怠感がでたりします。また、便秘や紫外線過敏症を起こすこともあります。
重篤な副作用としては息苦しさ、発疹、かゆみ、アナフィラキシーが起こることもあるのです。このような場合は直ちに服薬を中止するのが良いと思います。ただし、処方した医師や薬剤師に情報を伝えて、勝手に中止しないことです。
多いのが、こうした副作用を医師に相談せずに他の病院に行って他の薬を処方してもらう人です。お薬手帳を持参すれば良いのですが、そうした情報がないと、医師はほかの病気のことを確かめずに、発疹やかゆみなら皮膚の軟膏を処方しますし、患者はすぐに症状を治してくれる薬を求めて市販の薬を使ったりするのです。こうなると多くの症状が現れてくるので、原因を探ることをせずに対症療法で薬を使うことになります。そうすると薬の種類がだんだん多くなって、精神の薬まで使うようになり、完全に薬漬けの人生になってしまいます。
このような負の連鎖を断ち切る必要があります。欧米の薬は厳しくその評価をして、副作用の強いものは処方されないようになっています。しかし、日本では小さな製薬会社が多く、少しの分子構造を違えて発売しています。ジェネリック薬は浸透してきていると思いますが、このような薬であれば副作用もある程度抑えられているように思います。特許が切れる10年ほど使用されてきて副作用の知見も分かっているからです。反対に最近の先発薬はまだ副作用の知見もそれほどないので、慎重に服用したほうが良いでしょう。
日本は薬信仰が強すぎます。確かに救急の医療では有効な薬が使われます。麻酔薬とか強心剤とかステロイド薬とか必要でしょう。しかし、慢性疾患の場合は、同じ薬を漫然と服用するのはいかがなものでしょうか?クスリはリスクという言葉があります。この世に万能薬というものはありません。西洋薬は対症療法で根本的な治療ができるわけではありません。根本治療はやはり真の原因を明らかにしてアプローチするのが良いのでしょう。
自然療法というものがあり、根本原因を見つけてそこに自然に沿った治療をするわけです。
すべての自然療法の施術者が優秀とは限りません。西洋薬の使用を最低限に絞る医師もいます。要は対象者が安心して任せられる、専門家を見つけるしかないかもしれません。
ドクターショッピングという言葉もあります。病気は嫌なものです。解放されたいと願うのは当然の思いです。薬は治れば止められるのが本来の薬の在り方ではないでしょうか?