ケアプラン14

2025-08-07

ケアプランの第3表はあまり注目されていませんが、とても重要です。週間サービス計画書として1週間のサービスがどの曜日のどの時間に提供するかが示されているからです。サービス事業者にとっても一目で分かるので重宝しますが、利用者や家族にとって一番見やすいはずです。
文字を読まなくても直感的に今日は何時にこのサービスを利用するかが分かるからです。第1表、第2表は見なくても第3表は見るという利用者や家族は多いと思います。それで、第3表を見やすく分かりやすくする工夫も必要です。視力の低下している対象者にはカラーで見やすくすることもできます。
月曜日から日曜日までその日の0時から24時までが表に示されています。多くのケアマネジャーは介護ソフトを活用していると思いますので、仕様以上の工夫はできないかもしれません。それでも対象者向けに拡大コピーをしたり、マーカーで曜日や時間を見やすくすることはできるはずです。
多くの事業者が関わっている場合には事業者名を記載することもできます。例えばいくつかのヘルパー事業所を利用する場合とかも、事業所名が示されていれば何曜日は○○事業所だと分かるようにできます。
この表には、本人や家族の行動を示すこともできるのです。セルフケアを行っている対象者もいるでしょう。買い物を一緒にするのであれば、本人と同行と記入してもよいでしょう。家族も電話連絡しているのであれば、安否確認の電話と記入することもできます。配食サービスを利用している場合も同様です。何曜日には食事を配達していることが分かれば単身世帯でも誰かが関わっていることで安心できるかもしれません。
また、右の欄には主な日常生活上の活動を記入する欄があります。対象者が何時に起きだすのか、何時に就寝するのか、食事は何時に摂っているのか、排せつはどうしているか、これはアセスメントで確認していれば問題なく記入できるでしょう。
単身世帯だけでなく、同居家族が居ても日中は一人になる場合もあります。その場合は家族が就労のために何時に外出して何時に帰宅するのか分かれば、一人になる時間帯を把握できるでしょう。対象者が自分一人でできることがあれば、これも記入しましょう。例えば仏壇に燈明するとか、お祈りするとか毎日行っていることがその方の日常生活なのであれば記入しても良いと思います。
下の欄は週単位以外のサービスを記入することになっています。多くは福祉用具の貸与とか受診が月に1回とか書かれていると思います。この欄にも例えば家族や友人の訪問が月に1回あったり、銀行に月1回行くことがあるかもしれません。また、ケアマネジャーは月に1回以上の訪問が義務づけられていますから、そのことを記入しても良いと思います。
どうでしょうか?第3表の重要性を理解できたでしょうか?あまり厳密に15分単位で決めるのはいかがなものかと思いますが、この日はデイサービスでリハビリテーションをするということを対象者に理解してもらえると意欲に繋がると思います。やはり人間は1週間のサイクルで活動するのが理に適っていると思います。