ケアプラン16
2025-08-15

予防のケアプランは基本情報を入手することから始まります。利用者基本情報の介護予防に関する事項は重要な情報です。
今までの生活の欄がありますので、生活歴を聞いてゆきます。現在の生活状況も聞きます。時間ごとで本人と家族の一日の過ごし方も聞いておきます。趣味・楽しみ・特技も聞いておけば本人の関心事が分かります。友人・地域との関係も聞いておけば交友関係や地域での立場も分かります。これはアセスメントの範囲ですが、改めて介護ケアプランでも聞いておきたい項目です。
こうしたアセスメントで本人・家族の状況が浮かび上がってくるからです。さらに、現病歴や既往歴の経過も記入できます。病名が明らかになれば、何に注意して支援してゆけば良いかが分かります。現在利用しているサービスに公的サービス、非公的サービスが示してあれば、不足しているサービスを検討できます。
基本チェックリストを用いてそれぞれの項目でチェックが付くことでしょう。これで、運動器関係か、栄養関係か、口腔機能関係か、閉じこもり関係か、物忘れ関係か、うつ関係かある程度分かります。
このチェックが予防ケアプランの必要な事業プログラムに反映することになっています。
チェックが多ければ、その項目に関連したプログラムを検討することができます。
さらに、主治医意見書、生活機能分類等を踏まえた留意点も予防ケアプランの下段に設定されています。主治医意見書に留意点があれば、そのまま記入しても良いでしょう。生活機能分類を評価していることは少ないかもしれませんが、アセスメントにおいて留意する点があれば記入しましょう。
下段の中央には妥当な支援の実施に向けた方針があります。これは本来行うべき支援が実施できない場合に記入します。様々な理由で支援ができないこともありますので、できない場合において方針を書けば良いのです。
下段の右には総合的な方針:生活不活発病の改善・予防のポイントがあります。
これは、介護ケアプランでの総合的な援助の方針と考えて良いでしょう。生活不活発病とかの言葉はどうかと思いますが、予防のポイントとして納得しましょう。
本来、支援が必要な利用者が、様々な理由でサービスを拒否する場合もあるでしょう。本来行うべき支援が実施できない場合の記入欄と連動して記入することができるかもしれません。本人のセルフケアや家族の支援、インフォーマルサービスとかを含めて考察しましょう。インフォーマルとかの言葉も高齢者は知らないと思いますが。・・・
ここでも、積極的な言葉を用いましょう。否定的な言葉は用いないほうが良いと思います。
例えば、健康状態を維持するために必要な治療を継続し、歩行がしっかりできるようにリハビリテーションの機会をもって、これからの生活をより良くしてゆきましょう。趣味の活動が楽しくできるようにしましょう。サービス提供者と情報を共有して、自立した生活が送れるように本人も家族も協力しましょう。とか書けるかもしれません。
文字は残りますので、ポジティブな表現を心がけましょう。