カンファレンス2
2025-08-21

ケアマネジャーはカンファレンスの主催者ですから、主催者としての責任があります。利用者や家族にとっても初めての経験かもしれず、慎重に会を進める必要があります。サービス事業者にとってもこれから関わる利用者や家族との初対面の場かもしれません。ですから、それぞれの参加者にとって有意義なものにする必要があるのです。
初めて介護サービスを利用する本人にとっても緊張する場面でもあるので、和やかな雰囲気を醸し出すように笑顔で会を始めましょう。家族も初めてであれば、わからないことも多くあるので、あらかじめケアマネジャーがサービスの内容を知らせておくことも重要です。
サービス事業者は対象者の細かいことはまだ知らないことが多いでしょう。あらかじめケアマネジャーが概要は伝えていたとしても、どのようなサービスを提供すれば良いのかまだ判断できない場合もあります。特に認知機能が低下している対象者であれば、サービスについて理解できない場合もあります。これから何が始まるか不安に感じる場合もあります。家族等の協力も必要ですが、対象者の近くにケアマネジャーが居て不安を取り除く努力も必要でしょう。
参加者は簡単な自己紹介をすると思います。名刺を渡したり事業所のパンフレットを渡したりするかもしれません。事前に契約ができていれば良いですが、その日に契約する場合もあるかもしれません。事業者にとっては介護保険情報や負担割合証の情報は必要なものですし、コピーを依頼したり写真を撮ることもあるでしょう。
ケアマネジャーも介護保険情報は必須ですから、しっかり情報は得ておくでしょう。スマホで写真をとる場合もあると思いますが、すべて個人情報ですから管理のしかたは適正な規則を決めて保管することになると思います。
ケアマネジャーはケアプランを皆に提示して、同意を得る必要があります。特に本人・家族の同意がなければ、サービスを開始することができません。あらかじめ口頭で同委は得ていると思いますが、サービス内容について指摘されることもあるかもしれません。
そのようなことがあったとしても大丈夫です。これは原案ですから、指摘に従って修正し、修正したケアプランに同意してもらえれば良いのです。
ケアプランは一度作ればそれで終わりではありません。修正しながら、本人・家族、事業者にとって適正なものに近づければ良いのです。
カンファレンスも一種のお見合いのようなものです。緊張をほぐして笑顔で話ができて、ケアプランに同意してもらえるように努力しましょう。そのためにはケアプランは簡素でかつ的確なものにしましょう。すでにケアプランの作成については述べてきましたので、参考にして、本人・家族にぴったり合うようなケアプランを目指しましょう。ケアプランは文章になっているので残るものです。その内容によってケアマネジャーの力量も分かります。本人・家族、事業者に信頼される内容にしたいものです。