カンファレンス3
2025-08-22

カンファレンスは基本的に「会って話して役割分担」することです。第1表に示されている本人・家族の生活に対する意向を踏まえて課題分析した結果があると思います。アセスメントがしっかりできていれば、この部分で違いを指摘されることはないでしょう。総合的な援助の方針はケアチームでの方向性を明確にしておくものですから、本人・家族、事業者が納得できる方針であれば問題ないでしょう。
第2表が、それぞれの事業者や本人や家族の行っていく内容が記述されていると思います。
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)ということで、リアルニーズが記述されていると思います。介護事故に対する問題を解決するための課題ということです。問題と課題は違います。問題は困りごとですが、課題は解決できる方策です。つまり、困っている事実を解決できる方策に変換する必要があるのです。それで、今までは「歩行が不安定で転倒する不安がある」という問題を「屋内での起居、移動が転倒せずにできる」というポジティブな課題にすることになります。
このように、表現の仕方で随分違った受け止め方になるのではないでしょうか?ケアマネジャーがこうした表現を使えば、事業者も個別援助計画でポジティブな表現を使うことになるかもしれません。
本人や家族の役割も第2表に記述されていると、ケアプランが自分達のものであることを理解してもらえるかもしれません。特に訪問介護で一緒に自立を支援する内容であれば、本人が行うことを記述できるかもしれません。家族の役割も見守りだけだとしても定期的に連絡することがあってもよいでしょう。ただし、これらの文言も本人・家族が了解していればの話です。自分たちですることを理解していないのにケアプランにいきなり書かれていれば戸惑うだけでしょう。関係性もおかしくなるかもしれません。
インフォーマルサービスとして無理やりサービスを入れる必要はありません。あくまで、公的なサービスを基本にして、補完的なサービスだと理解しましょう。民生委員の訪問とか包括支援センターの相談とか、民間サービスでの見守りサービスとかあるかもしれませんが、このようなサービスをケアプランに記述したなら、その機関の人をカンファレンスに参加を促すことをしないといけません。
サービス事業者が最も気になるのは、短期目標の設定とそのサービス内容でしょう。具体的であるは良いのですが、実施が困難な短期間での目標設定は困ります。寝たきりの人に自力歩行を目標にしても本人も戸惑うでしょう。短期目標はなるべくその期間に達成できる可能性があると思われるものにしておきましょう。寝たきりの人であれば、車いすに30分座位を保てるとかであれば可能性があります。
第3表については、以前に話したとおりです。週間サービス計画書ですから、わかりやすいものにすれば良いと思います。
これで参加者全員の同意を得られれば、支援が始まります。参加者全員に感謝しましょう。