カンファレンス4

2025-08-26

カンファレンスが終了した後はサービス担当者会議の要点をまとめる必要があります。これも様式が示されていますの、その様式に沿って記入してゆくことになります。
初回のカンファレンスは初めて会う人もいるわけですから、名刺を確認して出席者の欄に記入します。参加できなかった担当者は名前を記入して照会した内容を簡単に記述しましょう。多分カンファレンスの開催通知をするときに、不参加の場合はその理由と今後のサービス利用について助言を書いてもらっていると思います。その内容を書けばよいのです。
会議の要点はA4の1枚でまとめるようになっています。要点がわかるようにしておきましょう。その場で同意が困難な場合やまだサービス内容が不確かな場合もあるでしょうから、検討課題として残された課題の欄に記入します。ここには(次回の開催時期)も示してありますから、長期目標の時期に合わせることもできるでしょう。特に決まりはないと思いますから、ケアマネジャーや本人・家族、サービス事業者が1年後で同意すればそれでも良いと思います。
介護保険は基本的に長期に渡る支援が必要な方が対象です。そんなに短期に結果が生じるものでもありません。長期の目標が達成できる時期を皆で共有しておくことが重要です。施設では6か月で時期を決めている場合もあるでしょう。その場合は短期目標の時期に合わせているかもしれません。施設の場合は担当者が同じ施設内に居るわけですから、比較的集まるのは容易かもしれません。在宅の場合は参加者も多岐に渡り、それぞれの事業者で都合のつく時間や曜日も異なります。簡単に招集するのも難しいでしょう。
次回の開催時期についいては、そのケアチームの特性に応じて決めても良いと思います。
もちろん、対象者の状態の変化や家族の状況の変化もあります。介護度の区分変更をする必要もあるかもしれません。怪我で入院したりすれば、状態が変化するのが常です。そのような場合は、退院に向けて病院からカンファレンスの提案があるかもしれません。その状況に応じて必要な担当者が集まって退院カンファレンスをすることもあるでしょう。
その時は主催者は病院のMSWだったり、医師だったりします。病院でのADLがそのまま在宅でも維持できるかどうか検討しましょう。病院では基本的にバリアフリーですが自宅がバリアフリーになっているとは限りません。ベッドが必要でも自宅に導入できるか難しい場合もあります。
ケアマネジャーは自宅の環境要因や病院受診の可能性も考えておく必要があります。病院ではナースコールで看護師を呼ぶことができますが、自宅ではそのような対応は困難です。緊急時訪問看護加算とか、定期巡回随時訪問介護看護とか、夜間対応型訪問介護とかを検討する必要があるかもしれません。いずれにしてもそのようなサービスが地域にあるかどうかも確認する必要があるでしょう。退院カンファレンスは、病院側に主導権がありますから、ケアマネジャーは一人の参加者となります。事前に対象者の状態を確認して退院が可能か、家族等の協力は得られるのかで、判断する必要があるでしょう。