モニタリング13
2025-09-19

今年は本当に暑い夏が続きました。統計的にこれまで一番暑い夏だったそうです。何しろ毎日30度以上で、毎日のように熱中症危険アラートが発令されました。あまり毎日だと慣れてしまって、関心がなくなる人もいたと思います。
高齢者であれば、危険はさらに増します。認知機能の低下や感覚機能の低下によって、暑さを感じなくなってしまうからです。前にも伝えたかもしれませんが、感覚が麻痺している場合もありますし、エアコンを嫌う人もいます。今年のような猛烈な暑さはこれまでの常識では対応できません。何としてもエアコンを四六時中運転するようにしましょう。
中にはエアコンを設置していない家庭もあるかもしれません。経済的にエアコンを購入できないという場合ですが、それでも体温を下げる工夫を伝えるようにしましょう。
例えば、濡らしたタオルを体につけて扇風機の前にいれば体温は下げることができます。水風呂に入るのも一つの方法です。外出ができるなら、近くのスーパーマーケットの休息所を利用することもできます。近くに図書館や包括支援センターがあれば、そこで過ごすこともできるかもしれません。
いずれにしても、体温を下げなければ熱中症は避けられません。体温を下げる努力をしましょう。
その次に水分補給ですが、最適なのは麦茶です。麦茶にはミネラルもあるので水分だけの補給より理に適っています。できれば市販の麦茶を煮出して冷やしておくのが一番良いのですが、水出し麦茶もありますから、それでも良いでしょう。テレビでは〇〇1とかポカリ〇〇とか商品の紹介をしていますが、あまり勧められません。それらには必ず砂糖とかが含まれています。砂糖は一時的に血糖値を上げますので気分が高揚しますが、必ず急激に血糖値が下がってだるく感じます。それでまた砂糖入りの清涼飲料水とかを飲んでしまうと血糖値の乱高下が起きてしまいます。そうするとインスリン抵抗性が表れて、糖尿病になってしまうかもしれないのです。
夏の水分補給は麦茶にしましょう。
大量の汗をかくことで熱中症になります。急激に体から水分が奪われるからですが、気を付けないといけないのはアルコール飲料です。アルコールは利尿作用があります。つまり脱水症を加速させてしまうのです。アルコールを飲むときは水とアルコールを交互に飲むようにしましょう。
汗をかくと体からミネラルも失われます。麦茶だけでは対応できないかもしれません。その時は漬物を一口食べましょう。梅干しでも良いと思います。塩分を気にする人が多いと思いますが、塩分がないと体の各器官が正常に働きません。江戸時代には塩抜きの刑があったくらいで、塩がないとふらふらになります。緊急時においては、水に塩一掴みを入れて飲んでもらうのも一つの方法です。
モニタリングでは、脱水症になっていないかも確認しましょう。