モニタリング17
2025-10-07

毎月のモニタリングですが、そこから知れる情報は沢山あると思います。しかし、注意してモニタリングをしないと、ただの挨拶と世間話と確認印をするだけになってしまいます。
モニタリングの目的をはっきりと示さないと。ケアマネジャーは何しに来るのか?と疑われてしまいます。
確かにヘルパーや訪問看護師であれば、実際の援助を目に見える形で示すことができます。それに対してケアマネジャーは形として示せるものがあまりありません。利用表を渡すだけの人と思われることもあるでしょう。
そのようなことではケアマネジャーの評価も下がるばかりです。実際のモニタリングで新たな課題が生じていないか?サービスは問題なく提供できているか?人間関係を含めた環境因子に変化はないか?体調とか悩み事はないか?その人らしい生活が送れているか?等々確認することは一杯あるのです。
もちろんサービス事業者からの報告は定期的にあるでしょうから、何か問題が生じない限りはケアプランの継続で良いと思います。何か問題が生じているようであれば、対象者にその問題を尋ねることができるでしょう。些細な問題と考える人もいれば、重大な問題と捉える人もいます。ケアマネジャーは問題を放置することなく、素早く対応策を考える必要があるのです。
対象者は皆、感情を持っています。ひとたび、感情的なもつれが起きると取り返しがつかなくなることもあります。それで、小さな変化や、対象者の表情やしぐさに注意しましょう。中々本心を話してくれない対象者もいます。それは、まだ信頼関係が構築できていないからかもしれません。信頼関係があれば、個人的な悩みとかを打ち明けてくれるかもしれません。
人間は誰でも信頼している人にしか、秘密のことを話さないものです。もし、秘密の話を聞いたとしたら、それは絶対に口外してはなりません。秘密保持契約をしているはずですから、個人情報を他人に言うことはないと思いますが、ついつい周りの人に「ここだけの話」とか言って話したりしませんか?
このようなことが起きると、周り回って対象者の耳に届いたりするものです。そうすると信頼関係は一気に消滅してしまいます。信頼できると思ったから秘密を話したのに、裏切られたと感じてしまうでしょう。ケアマネジャーの交替を告げられるかもしれません。
例えどんな小さな事でも。ケアチーム内に留めておかなければならないのです。
信頼を得るには多くの時間を要しますが、信頼をなくすのは一瞬で起きるのです。ケアマネジャーは対象者の生活全般を知ることができます。親しくなればその関係性により、隠しておきたい情報も知ることになるのです。親しくなって悩み事を相談されたら、初心を思い出しましょう。専門家として守秘義務があることを思い出しましょう。
ケアマネジャーは友達ではなく、専門家として対処しましょう。