学会のラウンドテーブルで

2023-12-14
先日、薬物動態系のシンポジウムに参加しました。
メインテーマは、PBPKでした。シンポジウムの最後に、ラウンドテーブルがあり、とある製薬企業の研究者から
「静脈内投与時のPKデータが欲しい」
という意見がありました。
しかし、同企業からは、同時に、
「(Fが小さい場合でも)静脈内投与データ無しで、添付文書に記載できるほど確実に、PBPKで予測できる」
という発表もあったのです。

この矛盾した見解が、現在のPBPKの状況を反映しているのかな?と思います。最近では、会社の上層部から、あるいは、社会的にも、IT技術を使うように大きな圧力がかかっているように思います。

”If all you have is a hammer, Everything looks like a nail."
「ハンマーしか持っていなければすべてが釘のように見える」
https://burnworks.com/news/article/159/