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藤沢青少年会館 村岡市民の家 等

 養芯会の鍛錬について

2022-02-17
はい!

私のお師匠様、鄭師父と沈師娘は何れも技術や身体の使い方について四文字熟語的な説明はしませんでした。

練習の心構えや太極拳についての取り組み方等で伝承として残る口訣みたいな事をざっと話して、「?????」となると地面とか紙に書いて説明してくれたり。

あと、動き方の意識について、中国の昔の表現で教えてくれてもサッパリわからないので、地面に派生語を一つ一つ書いてくれて説明してくれたり。。。。。



外でよく聞く内容について尋ねると、

「??、その解釈は間違っているぞ」

とか。

例えば立身中正とか、丹田についての事とか。


10の大事な事がある、と言う風に外で聞いたので、それを訪ねると。。。。。。

「段階によって体感や発露するものがちがう。言葉にとらわれるより練習するのだ」

とおっしゃってました。

そもそも、日本に伝来する黎明期で、武術の言葉や文化を深く理解した通訳者はいなかったでしょう。更に、短期間で動きを教わった場合、互いに自分達の経験に寄った質問をすれば通訳者は「だいたいそんな感じ」とスルーして伝えるでしょう。

この、通訳者 については、17年中国で仕事をしてきた経験で私は確信を持っています。加工などの技術用語や特殊表現を学びきっている同時通訳は至難で、もし英語経由なら更に「近い表現」でスルーしていきます。伝言ゲームと言う事です。中国人の師弟でも起こり得る事なのですが、それを回避する為、「学ぶセンス」のある学生は先生の所で技術を教わった後も傍で練習をしようと粘るわけです。

今は時代も変わって、交流するにあたって、沢山の翻訳ツール等も充実してきたので、「理解の為の多面的アプローチ」を大事にしていけると思います。


先ほどもネット電話で話していたのですが、

「うちの技術は理論を知っていれば出来るものではないし、出来たとしてもずっと技術の先があり、練習は続く。自分がその時点で出来た、凄いものを身につけたと思って語るのは間違い」

との事。


それぞれの段階で鍛錬に必要となる意識は違う。だから、現在するべき鍛錬をする。

私の修行中、現在においても、師父は

「もっと手を伸ばせ」
「尻をMにするな」
「膝を傾けるな」
「耳をすませ」
「円を描け」

こんな感じの事しか言わなかったです。

出来るようになったらその精度を上げる。




理屈を考えて動くのではなく、身体を動かすその時の課題を意識して鍛錬する。理屈や理論を知っていても体現する事は出来ない。


鍛練だ。そして指導を受けて行くしかない。

達人さん達の理論を探して理論を実践できる自分に満足するよりも


ランジャーイーだけを100回動いた方が身になるのだ!



それが、師父の教えであり、同派の故王長江大師、李天祥老師の考え方です。

私も!



次回は 六封四閉 八方ふさがり の動きについて。